10/23のスパーク新刊表紙絵です

Sing a lullaby at rainy night 「雨降る夜にララバイを歌え」
A5 46P 18禁 500円
ふたりのイラスト マイミクの 智和環さん
表紙制作 みづき
10/23
みづきのスペ 西4 P44a 緋桜流 銀魂
委託してくれるお友達のスペ 東6 ろ50a Mr.GRASSHOPPER タイバニ 虎折
クリームの死に依って両親殺害の謎が迷宮入りとなり錯乱状態に陥るバニー。
そんなバニーを虎徹は放っておく事が出来ずにその身を抱きしめる。
やっと虎徹の名を呼べるようになったバニーのツンデレぶりが初々しい物語。
漫画少々を含む18禁小説。
な、内容です。
なんか恥ずかしいんですけど!
どうしよう、遂にタイバニ本出るよ!きゃ!恥ずかし!
いやいや
恥ずかしいのは表紙じゃなくて「18禁の内容」なんですけどね、あはは!
いつものみづきの18禁小説読んでくれてる方には
ちょっとヌルいかも?え?
スパークに申し込んだの、もうずっとずっと前の早期割引が適用されてた頃でして
いつもの銀魂で申し込んだって。
あああ…
そしたら西と東とでこんなに離れちゃって…あああ
ですが、
タイバニでスペの取れた嘉晴さんが 委託してくれることになりました!
お昼近くに並びます(笑)
開場してからゆっくりと大混乱の東への通路を歩いて行くので…あああ
腰が痛んだよ、ワタシ…あああ
智和環さん、イラストをどうもありがとう!
素敵絵を頂いたばかりか宣伝までして頂きまして〜うう〜
近々、ピクシブの方でも
ふたり一緒にUPしょうって話してます
えっと、とらのあなで予約始まりました
本文サンプルが少し見られます
こちら書店委託
10/23以降
明輝堂
リブレット
とらのあな
自家通販も受け付けます
サイト=新刊情報もしくは発行物=フォームメール=返信
智和環さんの絵はいいですよ、素晴らしいです!
表紙を作ってるのがとっても楽しかったよ〜(非常に悩んだけど)
でもね、おかげさまで、内容より表紙の方がかっこいい本になりました。
表紙に釣られて買ってくれる人が居たらいいな〜って思ってます←
ほんとにどうもありがとうございました!
えっと、智和環さんが描いてくれた絵が
このように「眼鏡を手に持ってるバニー」だったので
本文の内容に追加したのです〜
豪雨の中、バニーの部屋を訪ねたんだけど門前払いされた虎徹を追って
バニーが「眼鏡なしで追っかけた」という文章作った、という訳なのね。
「後ろを取った虎徹」(笑)です★
詳しいお問い合わせはメールにてどうぞ。
★★★
夏コミで無料配布したお試しペーパーの内容と、とらでのサンプル文章
タイトル変更=原作と被った英語ことわざタイトルだった
文章の改敲=夏コミ前日に書いたので、乱文があった
「雨降る夜にララバイを歌え」
「良く降るな…」
虎徹は窓の外を見やる。
虎徹の部屋、ロフト式の小さな家。
大粒の雨が窓ガラスを伝って落ちて行く様を目で追いながら
先程別れた相棒、バーナビーを思い出していた。
もう大分遅い時刻だ。
もう寝たろうか……否。
あれからこんな短時間にあいつの気持ちが収まったとは思えない。
すぐに眠りにつける訳がない。
この雨音に余計に気分をイラつかせているに違いない。
…あ、そっか…
あいつの部屋ではこんな雨音なんか聞こえねえか。
セレブ層ばかりが暮らす超高級マンションの最上階に近い部屋だ。
え?階を教えてくれないのか?って?
ったりめえだ。お前らがストーキング出来ないようにな!
バーナビーの部屋を思い浮かべる。
生活感というものが全くといい程感じられない殺風景な部屋だ。
家具も椅子、テーブル、PCなど、必要最低限。
私物などはおそらく奥のベッドルームにしか置いてないのだろうが、それらを見た事は無い。
南面に向いた大きな窓からは、シュテルンビルトの町並みが見えるのだが、
虎徹はいつもこの窓から景色が見られない。
高過ぎる。怖いのだ。
と言ってもバーナビーの部屋に訪れたことなど、数えるほどしか無いのだが…怖い。
パワーを使っていない時は怖いのだ。
そしてあの巨大なモニター画面。
壁一面にはめ込まれたあのモニターこそ虎徹をいつも圧倒した。
なんであんなデカいモニターが要るんだよ!
到底そんな高価なモニターを買える金も無く、
年季の入ったおんぼろPCしか持っていない虎徹には、これも大き過ぎてしっくりと行かない。
決して貧乏であるから、ではないぞ?え?
貧乏根性が染み付いているからではないぞ?
使い慣れたものが一番だと言うことだ!だ!だぞ!
け!まだまだ立派に動くしな、あれで充分!
そして部屋に流れる悲しげでいて押し付けがましいアリア。
高音域の女声のアリアなど、耳にうるさいだけでどうにも落ち着かないのだ。
なんであんなものが好きなんだか、バニーは。
「なんでこんなの聴いてるんだよ。落ち着かねえな」
虎徹は眉を顰めながらその理由を問うと
「好きだからです」
としか返って来なかった。
「う…ま、まあ、話をしている時ぐらい、消せよ、もしくは音を小さくしろ、この!」
バーナビーは無言、無表情で音楽のボリュームを落とすと、虎徹の方に向き直り、ふっと口元を緩めた。
だがその目付きは厳しく鋭い。
じっと虎徹を見据えるように見つめ返してきた。
「…どうせ話しても無駄でしょう。分かるはずもありませんね、このアリアの良さなど…ね?おじさん」
「は?…」
虎徹はこのバーナビーの「おじさん」の後に、いつも言葉が続かなくなる。
何と答えて良いかが分からなくなる。
まあ、自覚だってある。
…そう、もう俺は若くないさ。
あちこちで「おじさん」と呼ばれるようになったさ、町でもどこでも、な。
決定打は楓からの「お父さん」だもんな、そうなんですよ、俺は子持ちです、
10歳の娘が居るおじさんなんですよ、と
自虐的にその言葉を反芻する。
そりゃ人は年を取るのですよ、友恵と出会った時などは
若さバリバリの好青年だった訳ですよ、ね?うん。
肌だってもっとつやつやしてて、髪も多くて…
あはは、高校生だったしな、当然さ!
ヒーローとして働き始めてからも、どんなに賊を追いかけても、
どんなに疲れて眠っても翌朝には体力も回復していた。
まあ近頃は…ああ、若くねえなあと自分でも感じる時もあるってえコト。
だがバーナビーに「おじさん」と言われた時ほど迷うことはない。
心の奥に容赦なく突き刺さる。
「まだおじさんじゃねえ!」と返す言葉はどこか弱々しい。
なんでだ?…
…いや俺には分かってる。
こいつ、バーナビーとコンビを組むようになってから、自分はもう古いのだという事が解って来ているのだ。
走る時、跳ぶ時、喋る時、そして判断を強いられる時…随時。
だがまだ認めたくない。
まだこいつと同じように動ける、働ける、ヒーローとしてやっていける!そう思いたい!
若い奴とコンビを組むなんて嫌だと思った。
俺の人生そのものだったあのスーツを脱いで新しいヒーロースーツなど着たくないと思った。
けれど容赦の無い人事異動…スポンサーを背負って働いている、いちサラリーマンであるのだからして、
その指示に従わなくては給料も入らないのだ。
それに…一番の理由は…
この仕事から離れたくなかったのだ。
ヒーローとしての人気がどんどん落ち続けているというのに。
ゲームカードでさえ邪魔扱いされて余っているというのに。
仕事を選べる立場じゃないという、過酷な現実。
そして相棒になったバーナビーと自分が10歳も離れていることを、
その10歳という壁がどんなに厚くて壊しがたいものかということを、考えたくなかったのかもしれなかった。
…事実として認めたくない?……
それがどうしようもない真実だというのに。
そんな中、能力が持続しない症状が出始めた。
まだわずかではあったがこれはおそらく…と思い当たる回数が徐々に増えて来ていた。
不安と焦りと悔しさと怒りと…
そして離れている難しい年頃になって来た娘への想いと…
なんでこんな…!と歯噛みしながらも、逆らえない時の流れを感じてしまうのだった。
悔しい…俺はまだ、あの憧れのレジェンドの足元にも及ばないだろうに。
虎徹の心境こそこの雨に乱されている。
行き詰まった仕事、衰え始めた能力、まるで後を継ぐかのように見え始めた楓の能力の行き先、
年老いた母親、何もかも押し付けて頼りにばかりしている兄…そして「今後の俺」
考えなくてはならない事が山積みだった。
帰ればいいのだ、この俺が故郷に。
それで全ては解決するだろうと思っていた。
だが帰れなくなった。
バーナビーをひとりここに置いて行くことは出来ない。
一番の迷いは、これだ。
いつも冷静なバーナビー…いやバニー。
俺の相棒。
お前と別れて故郷へ戻る決心がつかないのさ、この俺は。
相棒だからか?
コンビを組んでいる相手だからか?
…違うだろ?そんなの。
俺はお前の側に居てやりたい。
いや俺が「お前の側に居たい」のだ。
知らなかったさ、俺だって。
お前がこんなにも大事なやつになるなんて、思ってもみなかったのさ。
あんなに小生意気な後輩と組むのは嫌だったのに。
なまじ同じハンドレッドパワーという能力を持っているから
どうにも比較されそうで嫌だったんだよ!
は?本気で嫌だったのか?俺は?……
「放っておいてくれませんか。ひとりになりたいんです」
「え?だって、て、お前…」
「実家へ行かれるのでしょう?ではまた」
くるりと背を向け、足早に立ち去ったバーナビー。
降りしきる雨など気にする様子も見せずに歩き出し、すぐにタクシーを捕まえて乗り込んでしまった。
残された虎徹は、走り去る車が雨を蹴散らす音を聞きながら、その場から動けないでいた。
…雨が一層強くなった。
クリームが亡くなった夜のことだ。
謎めいた言葉を、まるで呪詛のようにバーナビーに擦り付けてこの世を去った、たったひとりの証言者。
ジェイクもクリームも、おそらく「鍵」を握っていただろうに、何も解らない内に消えてしまった。
やっと。
やっと謎を解く手掛かりを見つけられたと思ったのに。
両親が殺害された理由、その犯人。ウロボロスの正体。
それらを知る「鍵」を持っていただろうに。
バーナビーの焦りと混乱は頂点に達したのだ。
虎徹はハンチングを掴むと部屋を出た。
タクシーの通る表通りまで、一目散に走った。
…バニー…
今夜ぐらいはあのアリアを我慢してやる。
だから
素のままのお前を、俺に見せてくれ。
…雨などちっとも冷たくはなかった。
(中略)
「…は、はあ、お、おじ…さんっ…んっ…」
「ああ、待て…バニー…お、おじさん…は、やめろ…な?
さっきみたいに…虎徹って…呼べよ…な?…だろ?」
「……こ、こ、こ、こ、こ、てつ…虎徹…さん…」
だって、恥ずかしいじゃないですか
こんな、こんな状況で、「虎徹さん」なんて
噛んじゃいますよ!
…困ったようにきゅっと眉を顰めて虎徹を覗き込んで来る。
「そ…そうだ…な?…だろ?ほら…俺たちゃ…今は…な?
ただのひとりの人間として…向かい合ってる…じゃないか…
ヒーローでもなんでもない…力が有る、無い、なんて関係がない…だろう?…」
「………は……い…」
「バニー…欲しいものが有ったら欲しいって…言え…俺で出来る事なら…なんでもしてやる…」
「…お、おじ、さ…」
バーナビーが恥ずかしげにふっと頬を染めた。
「ほらまたああ〜!もう、萎えるってばよ、その言い方!
こっちが恥ずかしくなるわ…そら、言ってみろ…【虎徹さん】…って」
「…こ、虎徹…さん…」
「そうだ…言えるじゃねえか…ふふっ」
「……っ…」
まるで赤くなった頬を隠すかのようにバーナビーが虎徹の胸に顔をうずめて来た。
それはまるで小さな子どものような仕草でもあり、虎徹の胸がぎゅっと痛む。
まだまだ甘えたい年頃に、両親を殺害されてしまったこいつには、
こういう感情を素直に示す事の出来る相手は居なかったに違いない。
両親と親密な付き合いであったマーベリック氏が、保護者として、パトロンとして
ずっと彼の成長を助けてくれていたとしても、
バーナビーはおそらく心の底から甘えると言う事をしなかったろうと思う。
それはマーベリック氏だから、ということではなく、おそらく他の誰に対してもそうであったはずだ。
幼い頃から側に居てくれたという乳母の存在だけが、バーナビーを支えていたのではないかと思われるのだ。
が、その乳母に対しても、寂しさや辛さをじっと我慢して
【いい子で元気なバーナビー】を演じて来たのでは?…と
さえ思われる。
ヒーロー達の集まるトレーニングルームでも、それ相応の笑顔で会話を行えるバーナビーだが、真の自身の感情を表しているのを見たことが無い。
大声で笑い転げる姿も無ければ怒りに震える姿さえも皆には見せていない。
しいて言えば賊を捕まえる時の唸り声ぐらいなものだ。
それも、パートナーである自分とふたりきりで居る時だけだ。
それほどまでに自身の甘えを他の人間に対して示さないバーナビーだ。
だがその冷静な表情の奥に、
実は誰も及ばない激しい感情の炎を燃やす事が出来る熱い心根を忍ばせているらしいことは、
年長である虎徹には推し量ることが出来ていた。
普段の仕事中にも、激しい闘志を剥き出しにして闘っている姿からも容易に想像出来る。
ただ「人に対して」それもすぐ側に居る人に対して、それをうまく表現して甘えることが出来ない性格なのだ。
まあ…それがこのバニーの可愛さでもあるのだけどな…
すぐ側に居て共に闘っているからこそ見えるものもあるし。
だがなあ、バニー…
甘えると弱みを見せてしまうとでも思ってるのか?
違うだろうよ…
あのな…誰にだって弱みがあるのさ…おう、俺にも、な
そういう不完全な生き物が人間さ…
機械じゃねえんだ…時にはよ、そういうの見せた方がいいんだぜ?…
そして心から甘えることが出来るようになって…
そうして人は成長して行けるのさ…
な?バニー…
そういうの、俺に見せろよ
そして甘えてくれないか?…
パートナーとして、だけでなく…
虎徹は優しげにバーナビーの髪を撫でた。
そしてゆっくりと上下反対になり、バーナビーの瞳をじっと覗き込んだ。
「綺麗な緑だなあ…綺麗な肌色だなあ…お前…」
「…は…あ…」
「それ…今夜は俺にくれよ…全部…なあ…いいだろ?…」
バーナビーは返事の代わりにぐっと虎徹の背に腕をまわした。
密着して抱き合うと、バーナビーがわずかに震えていた。
それが雨に濡れた寒さのせいなのか、情事への期待や恐れなのかがはっきりとしない。
だが虎徹にはそんなことはもうどうでも良い。
今、この腕の中にバニーが居る…それだけで充分に奮い立つ。
くるんと巻いた金髪を指でよけて、現れた白い首に口付けた。
「ん…あ……」
バーナビーの甘い声が漏れる。